2020.12.25

《就職みらい研究所 REPORT》「〇〇企業」という括りの誤解―思い込みが企業との出合いを狭めてしまう―

就職市場について、企業の探し方について、学生・保護者・就職支援に関わる方々に知っていただきたいことをまとめました。
 
「就職市場は売り手市場なのか・買い手市場なのか?」に対する、さまざまな主張を目にすることはありませんか?

就職活動に際して、このように考えることはありませんか?
「内定を獲得するために、就職人気ランキング上位企業に多数応募する」
「中小企業より大企業に就職したい」
「就職するなら上場企業が良い」
「海外を相手に仕事をしたいから・研究開発がしたいから、大企業に就職するしかない」
これらの考え方それぞれに、誤解が含まれていることをご存知でしょうか?
 
レポートでは、学生・保護者・就職支援に関わる方々に向けて、 「就職市場は売り手市場なのか・買い手市場なのか?」の予想に一喜一憂する必要が無いことをお伝えします。そして、「大企業」「中小企業」「上場企業」など、さまざまな「○○企業」という括りによるイメージに、誤解があることを知っていただきたいと思います。
 
さまざまな誤解を取り払えば、多くの企業との出合いの可能性が開けます。
「それは分かったから、企業の探し方を知りたい」と思われる方に向けて、探索方法も例示します。

 
 

レポートの概要

 
・ 2021年卒採用の大卒求人倍率は、6月調査段階で1.53倍。バブル崩壊後やリーマン・ショック後ほど落ち込んでいない。
 
・求人倍率は1.0を上回れば、仕事を探している人数以上の採用募集がある。正確に捉えたいことは、求人は「ある」ということ。
 
・大卒求人倍率で注目すべきは、従業員規模別の求人倍率に大きな違いがあること。従業員規模の大きな「就職人気ランキング企業」に学生の人気≒志望が集まることで、志望者間の競争が激化している市場構造がある。
 
・「大企業」「上場企業」という括りが、企業規模の大きさを示すものであるというイメージは誤解。「大企業」の括りで企業探しをすると、日本企業の99.7%との出合いを失い、「上場企業」の括りで企業探しをすると、日本企業の99.9%との出会いを失う。
 
・法律の定義が明確な「中小企業」の括りも、就職活動における企業探しの的としては捉えにくい。小規模事業者から中規模企業まで一括りにされているため、「自分がやりたいことができる企業」「自分が望む働き方ができる企業」を探すことが難しい。
 
・さまざまな「○○企業」という括りによる思い込みをなくし、 「自分がやりたいことができる企業」「自分が望む働き方ができる企業」を探すことで、「自分にとっての志望企業」との出会いが近づく。レポートでは具体的な方法を3点例示している。