2012.04.26

就業意識に関するアジア学生調査2011

アジア各国/地域および日本の大学生のキャリアイメージや、グローバルに働くことへの意識についての調査です。日本、中国、香港、韓国、シンガポールが調査対象国/地域です。

 

【調査概要】

調査項目

就職先として検討する国/地域、アジアの学生からみた働く場としての日本の魅力、日本の学生からみた働く場としてのアジア各国/地域の魅力、就職を希望する企業規模、将来のキャリアイメージ、働きたい組織の特徴など

調査時期

2011年1~6月

調査対象者

日本(リクナビ会員)、中国(日本での就職を検討する学生向けサービスの登録者)、香港、韓国、シンガポール(大学講内で無作為抽出)の大学生・大学院生

 

【調査結果の要旨】

~就職先として検討する国/地域~

中国を除くすべての国で、自国の民間企業への就職を考えている学生が最も多く、次いで、自国の公務員志望が多い。
自国以外の国/地域では、アメリカ、ヨーロッパの人気が高い。
自国以外の国/地域の選択率の合計を見ると、中国、香港、シンガポールの学生は、自国以外で働くことを視野に入れている人が多い一方、日本と韓国では少ない。
アジアの学生に、日本での就業意向を問うと、中国、シンガポール、香港、台湾、韓国の順に高かった

~アジアの学生からみた働く場としての日本の魅力~

国/地域別に、働く場としての日本の魅力の評価をみると、台湾、中国、シンガポール、香港、韓国の学生の順に高かった。
地域差はそれほどなく、知識・スキル、ご学力が得られることを、働く場としての日本の魅力と感じる人が多い。

~日本の学生からみた働く場としてのアジア各国/地域の魅力~

日本の学生のアジアでの就業意向は、シンガポール、香港、台湾、韓国、中国の順に高い。
ただし、最も人気が高いシンガポールでも、日本人学生の平均値は、5点満点中3を下回っており、積極的に働きたいと考えているわけではない。
アジア学生の日本での就業意向の平均値が、韓国以外はすべて3を上回っていることと対照的である

働く場としてのアジアの魅力も総じて低い傾向で、「語学力を得られる」「成長できる」伊賀いは、ほぼすべての項目で、平均値が3を下回っている。
特に、技術水準、報酬、生活水準の魅力が低く、中国に対しては、その傾向が顕著である。

~就職を希望する企業規模(従業員数)~

就職を希望する企業規模の回答状況をみると、日本、中国、韓国の学生は「従業員数1000人以上」の大企業、その他の国/地域は「1000人未満」の中堅・中小企業への就職を希望する人が多く、大きく傾向が異なる。
就職活動開始当初は、決定/未決定にかかわらず、「業種」「職種」「勤務地」を重視。
就職活動開始当初から、就職先決定時点(未決定者は調査をした9月時点)で、選択率が最も上がった項目は、決定者は「一緒に働きたいと思える人がいるかどうか」、未決定者は「勤務地」。

~将来のキャリアイメージ~

日本に比べ、アジア各地域には、経営者になることや独立を望む学生が多く、特にシンガポールと香港で顕著である。
また、中国については、「出世にこだわらず働きたい」と考える学生が少ないことから、出世を重視する傾向が推察される。
どの地域も、専門家志向、管理職志向があると答える学生が多いのは共通である。

~大学による、就業力育成のための施策についての意見~

学生は「就職支援」「教職員・学内運営」関連、学長は「教育方針・内容」関連の施策を重視。
学生は「キャリアセンターの強化」「現在いる教員の教育力向上」「OB・OGとの関係強化」などの施策を重視。
学長は「学生の就業観、勤労観の育成」「初年次教育の強化」「キャリアセンターの強化」などの施策を重視。

 

※『リクルートカレッジマネジメント 169号/Jul.-Aug.2011』への、⑭リクルート アジア斡旋事業推進室 新卒グループ ジェネラルマネージャー 小山秀幸の寄稿です(部署・役職名は寄稿時)。