2020.05.26

「食品メーカーの会社員」になっていたかも…!? Vol.10 フリーアナウンサー 高橋真麻さん

さまざまな分野で活躍する有名人の方々を直撃インタビュー。

もしも今の仕事をしていなかったら、どんな職業を選んでいたかを想像していただきました。
どんなお話が飛び出すでしょうか。
 

Vol.10 フリーアナウンサー 高橋真麻さん

日本テレビ『スッキリ!!』、フジテレビ『バイキング』など数多くのレギュラー番組を持つフリーアナウンサーの高橋真麻さん。明るいキャラクターで、今やバラエティー番組でもおなじみ。俳優・高橋英樹さんの娘としても知られています。

そんな高橋さんが、もしもアナウンサーになっていなかったら、就いていたかもしれない職業とは?

たかはし・まあさ●1981年、東京都生まれ。2004年、株式会社フジテレビジョン入社。13年退社後、フリーアナウンサーに。抜群の歌唱力と明るいキャラクターでテレビ、ラジオ、イベントで活躍中。日本テレビ『スッキリ!!』、フジテレビ『バイキング』、テレビ東京『ソレダメ!』などのレギュラー番組を持つ。趣味は歌を唄う、料理、ゴルフ、演劇鑑賞。

 

――真麻さんがアナウンサーになっていなかったら、どんな仕事をされていたでしょう?

食品メーカーの会社員になっていたと思います。テレビ局のアナウンサー試験に不合格だったら、食品メーカーか外食産業の採用に応募しようと考えていました。もともと食べるのが好きだったので、商品開発やメニュー開発といった「食」に携わるお仕事がしたいなと思っていたんです。フジテレビに内定をいただいたので、結局、食関連の企業にはエントリーしませんでしたが…。
 

――絵本の読み聞かせや朗読など、文字で書かれたものを読むことも子どものころからお好きだったとか。アナウンサーにしても、食関連のお仕事にしても、やはり好きなことを仕事にとお考えになったんですね。

当時はそうでしたね。ただ、個人的に、今持っている趣味を仕事にしたいとは思いません。趣味をそのまま仕事にしてしまうと、イヤになってしまう日が来る気がして。例えば、私はごはんを食べるのが大好きですが、ごはんというのはやはり、自分の好きなときに、好きな人と、好きなタイミングで食べるのが一番おいしいですよね。

番組の撮影でごはんをいただくのも、もちろんおいしいのですが、仕事では純粋には楽しめません。どうしても「お肉はこうやって切って食べた方がおいしそうに見えるかな」「こういうコメントをすれば、おいしさが伝わるかな」と考えながら、自分自身の楽しみは二の次で食べることになります。だから、今の私は、趣味と仕事は切り離して考えています。

一方、趣味を仕事にすると、「好きこそものの上手なれ」で没頭できたり、つらいことがあっても乗り越えられるという側面もありますから、考え方は人それぞれでまったく問題ないと思いますよ。
 

 

<就活生の「つぶやき」コーナー>

就職プロセス調査の回答者から寄せられた「つぶやき」にゲストが何か言ってくれるコーナー。

 

<高橋さんチョイスの「つぶやき」①>

働くって大変なんだなと今になって思う。
そのための就職活動も厳しくて当然なのかもしれない。

(就職プロセス調査 大学生・文系・男性)

 

「働くって大変なんだな」って、本当にそうですよね。
 

あの…。私も思うんですよ、働くって大変だなって。ただ、仕事ってそういうもので、それは仕方のないことだと思います。

企業を選ぶときには、仕事のやりがいや楽しさといったポジティブな側面ばかりに目が向きがちですが、基本、仕事というのは何のためにするかというと、お金をもらうため。お金をもらうというのは本当に大変なことで、仕事が大変なのは当たり前なんです。

テレビのバラエティ番組や旅番組などを見て、「楽しそう。あれでお金をもらえるなんて、いいな」と感じる方もいるかもしれません。でも、実際に撮影の現場を経験すると、「楽しそう」とはとても口にできなくなります。バラエティ番組に出演しているのはプロの集団。まず、あの土俵に乗るまでに熾烈な競争があるわけです。ようやく土俵に立っても、結果を残さないと生き残れない。撮影では、神経を研ぎ澄ませて全体の状況を把握しながら、いかに人とは違うものを発揮するかということを、視聴者の皆さんにはわからないようにやる必要があります。バラエティー番組を一本作るための熱量たるや、ものすごいものがあります。旅番組にしてもそうで、自分の好きなように旅ができるわけではなく、きちんとコンテンツとして成立するよう出演者もスタッフも必死で作っています。

そうやってみんな、必死で働いてお金をもらっているんだなということが、社会に出てよくわかりました。大変なんです、仕事って(笑)。その職業に就いた理由も「好きだから」「やりたいことだから」ということもあれば、「自分にはこれしかできない」という場合もあるかもしれない。それでも、社会に出たら、みんな必死に頑張っている。仕事ってそういうものではないでしょうか。

 

<高橋さんチョイスの「つぶやき」②>

もうすでに転職したい。
内定式の前の同期との遭遇でやる気を損ねてしまった。

(就職プロセス調査 大学院生・文系・女性)

入社後の人間関係が気になるということでしょうか?
 

――そうだと思います。

だとすれば、もう少し長い目で考えた方がいいかもしれませんね。入社したいと思って応募して、せっかく内定までいただいたのに、その瞬間だけの気持ちで転職まで考えるのはもったいないです。

詳しい事情はわかりませんが、ひとつ言えるのは、少なくても私の周りで、「人間関係がつらかった」とか「思っていた仕事内容と違った」といったネガティブな理由で転職に成功した人はほぼいません。転職をして、生き生きとしているのは、「新しいことにチャレンジしてみたくなった」「スキルをさらに磨くためにこの会社で働きたい」といったポジティブな理由で転職をした人たちです。

もちろん、本当につらいと感じているなら、我慢する必要はないと思います。このご時世、心身ともに健康でいることが一番ですから。ただ、やはりある程度の忍耐力や柔軟力、理想と現実が違ったときにも前向きに対応できる力といったものを身につけなければ、次のステップに進みにくいことは確かです。だから、もし、転職を考える瞬間が来たとしたら、ポジティブな理由であってほしいと心から思います。

 
※本文は2019年取材時の内容で掲載しております

取材・文/泉 彩子 撮影/刑部友康
衣装協力/HEART CROSET

 
 
 

高橋 真麻さんが「一緒に働きたい人」とは?

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