2020.05.19

やっぱり「声優」がいい!!  Vol.9 声優 山下大輝さん

さまざまな分野で活躍する有名人の方々を直撃インタビュー。

もしも今の仕事をしていなかったら、どんな職業を選んでいたかを想像していただきました。どんなお話が飛び出すでしょうか。

 

Vol.9 声優 山下大輝さん

テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久役、テレビアニメ『弱虫ペダル』の小野田坂道役をはじめ数々の人気作品のキャラクターを演じている山下大輝さん。

山下さんがもしも、声優になっていなかったら…?

やました・だいき●静岡県生まれ。専門学校・ミューズ音楽院、日本ナレーション研究所卒業。12年、テレビアニメ『リトルバスターズ!』で声優デビューし、13年、テレビアニメ『ガイストクラッシャー』の白銀レッカ役で初主演。以後、数々のテレビアニメ、ゲームなどに出演。代表作にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』の主人公・緑谷出久役、テレビアニメ『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道役など。

 

 

――もし声優さんになっていなかったら、「やっていたかもしれない」とか「やってみたかった」と思う職業はありますか?

それがですね…、今日この取材があると聞いて考えてみたんですが、やっぱり声優以外に思いつかないんです。声優になっていなかったとしても、何かしら声を使った仕事をしていたと思います。

 

――小学生のころから歌ったり、声で遊ぶのが好きだったそうですね。

そうなんです。きっかけはディズニーアニメ。母がディズニー作品のファンで、しょっちゅうビデオを観ていて、僕も大好きになりました。ストーリーやキャラクターも魅力的でしたし、ディズニーアニメといえばミュージカルですから、お話の途中で急に歌いだすのも面白くて。

特に印象に残っているのが、『アラジン』のジーニー役です。山寺宏一さんが日本語吹き替え版の声優を担当されていたのですが、ジーニーが変身するたびに女性や屈強なバイキングの男性、子どもまでさまざまなキャラクターの声を出すことに感動して。好きなシーンを何度も観ては声を真似したり、歌って遊んだりしていました。

 

――一方で、テニスインストラクターのお父さまの指導のもと小学校から高校までテニスの練習に明け暮れる日々で、全国大会にも出場されていたとか。テニス選手になろうと思ったことは?

ないです。根が負けず嫌いなので、「やるからには頑張ろう」と続けていましたが、テニスは父に言われるままにやっていただけで、好きではありませんでした。仕事にするなら、本当に好きなことでないと続かないなと思って、高校卒業後は音楽の専門学校に進むことにしました。高校時代に文化祭でバンドをやったり、子どものころからミュージカルが好きだったたりしたこともあって「将来は歌とお芝居をやりたい」と考え、まずは歌を勉強することにしたんです。

 

――歌の勉強をしていた山下さんが、声優さんを志すようになったのはなぜですか?

2年間専門学校に通って、歌の勉強はすごく楽しかったんですけど、卒業後に歌を仕事にすると考えると、どこかしっくりとしないものがあって。お芝居もやってみたいし、何かもっと自分の声質や、キャラクターみたいなものを生かせるものはないかと思って、専門学校の先生などいろいろな人に相談をするうちに「日本ナレーション演技研究所」という声優の養成所のことを知ったんです。

調べてみると、授業は週1回。授業料もアルバイトでまかなえそうな額だったので、専門学校卒業後に通い始めたところ、「コレだ!」と。没頭できるものにやっと出合えたなと感じましたね。

 

――その後、プロとしてデビューし、ご活躍されているわけですから、歌の専門学校時代に感じた違和感をそのままにしなかったというのは大きいですね。

僕ひとりだったら、「何か違うな」と思ってもそのままにしていたかもしれないけど、「やっぱり大輝ってこうだよね」とか「こういうことをやってみたら?」と言ってくれる人たちが周りにいてくれた。そういう存在にすごく助けられました。人とのつながりにすごく恵まれたし、これまで会った人たち一人たりとも出会っていなかったら、声優にはなっていなかったかもしれないなとは思います。ただ、そんな人生は想像したくないので、やっぱり声優がいいです!! 

あ、でも、パラレルワールドでふたつの人生を歩めるとしたら…。

 

――お! 何かやってみたい仕事がありますか?

動物が好きなので、獣医さんや飼育員さんなど動物関係の仕事もやってみたいと少し思ったりはします。でも、声優なら声で獣医さんや飼育員さんになれるし、それこそ動物にだってなれちゃう。そう考えると、僕にとって声優以外にやってみたい仕事って、本当にないんです。

 

<「お悩み」相談コーナー>

アンケート回答者から寄せられた「お悩み」にゲストが何か言ってくれるコーナー。

 

<山下さんチョイスの「お悩み」>

ブランドのある憧れの企業を目指すのも良いけれど、自分が本当にそこでやっていけるのかを考えて地に足の着いた就職活動をする方が良いのかもしれない。内定式でほかの内定者のレベルを見て、自分は仕事についていけるのか不安になりました。

(就職プロセス調査 10月調査回答・大学院生・理系・男性)

 

「ブランドのある憧れの企業」…。すごく難しいことを考えているなあ。

 

僕は会社で働いたことがないので、よくわからないんですけど、「ブランドのある企業」ってどういうことですか?

――有名企業とか、大企業という意味だと思います。

ああ、なるほど! 

でも、「ブランドがある」とかって考えない方がいいと思います。どんな企業も、同じ人間が一緒に仕事をしているだけじゃないですか。

同期が自分よりもすごく見えちゃっているのも、企業のブランドを意識し過ぎているんじゃないかなあ。本当はみんな大差ないのに、色眼鏡で見てしまっているのかもしれない。だって、この学生さんは内定もらっているわけですよね?

 

――はい。

も〜う(笑)。だったら、素直に喜んでいいんです! 自分には自分にしかできないことがあるから選ばれたわけですから、自信を持って自分らしさを貫いてほしいなと思います。

 
※本文は2018年取材時の内容で掲載しております

取材・文/泉 彩子 撮影/刑部友康

 

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