2020.05.12

「プロレスラー」になっていたかも…!?  Vol.8 お笑い芸人  古坂大魔王さん

さまざまな分野で活躍する有名人の方々を直撃インタビュー。

もしも今の仕事をしていなかったら、どんな職業を選んでいたかを想像していただきました。どんなお話が飛び出すでしょうか。

 

Vol.8 お笑い芸人 古坂大魔王さん

2016年夏、1本の動画から世界的に大ブレイクしたシンガーソングライター「ピコ太郎」。その“プロデューサー”である古坂大魔王さんはお笑い芸人としてバラエティ番組などに出演するほか、情報番組のコメンテーターや俳優としても活躍。SCANDAL、mihimaruGT、AAAなどとのコラボ、楽曲制作を行うなど音楽活動も精力的に行っています。

そんな古坂大魔王さんが、もしもお笑い芸人になっていなかったら選んでいたかもしれない職業とは?
 

こさかだいまおう●1973年、青森県生まれ。青森県立青森東高等学校を卒業後、お笑い芸人を目指して上京。92年、日本映画学校(現・日本映画大学)で出会った仲間とお笑いトリオ「底ぬけAIR-LINE」 でデビュー。現在は古坂大魔王としてバラエティ番組に出演、コメンテーターとしても活躍している。また、音楽活動も行なっており、SCANDAL、mihimaruGT、AAAなどとのコラボ、楽曲制作を手がけている。2016年8月、シンガーソングライター「ピコ太郎」のプロデューサーとして『PPAP』をキッカケに大ブレイク。

 

――古坂さんはビートたけしさんに憧れて、小学生時代からお笑い芸人になりたかったそうですね。別の道を夢見たことは?

あります、あります。小学生のころは、プロレスラーにもなりたかったんです。

 

――プロレスが好きだったんですね。

はい。子どものころから体格が大きかったこともあって、強いものにすごく憧れがあったんですよ。アントニオ猪木さんやたけしさんのように絶対的に強い存在に。何と言うか、強い人って、不細工でもかっこいいんですよね。僕は見た目で勝負できる感じではなかったので、「なんだか、でかくて強いってかっこいいなあ」と思って、プロレスラーになるかお笑い芸人になるかで迷ったんです。それで、僕、地元の青森に興行でやってきたアントニオ猪木さんに「弟子にしてください」って言いに行ったんですよ。小学校6年生のときに。

 

――なんと!

そうしたら、猪木さんが僕の背中を平手で力いっぱい叩いて、「痛いのか?」と。僕が痛さに喘(あえ)ぎながら声を振り絞って「痛いです」と答えると、「そうか! じゃあ、やめろ」と言われました。そのくらいの痛みに耐えられなければプロレスラーにはなれないし、「やめろ」と言われても本当にやりたいならあきらめないはずだということを教えてくださったんでしょうね。

僕の場合は、あまりに痛くて「これは無理だ」とあきらめました。それで、お笑い一本に絞ったんです。でも、今でもプロレスは大好きですよ。プロレスの何が一番好きかというと、闘う相手との信頼関係がないとできないと思うところです。

格闘技というのは純粋に勝ち負けを競うので、いかに自分が傷つかずに相手をぶん殴って勝つかを追求しますが、プロレスは過程をお客さんに楽しんでもらう要素が強い。だから、選手は自分がどれだけ傷ついても、傷ついた姿をお客さんにしっかり見せようとするし、どんなに強くても相手をただ叩きのめすのではなく、相手の技をきちんと受けて相手を引き立たせたうえで勝とうとする。それは「お客さんに何を見せたいか」を相手と共有していなければ成り立たないはずなんですよ。

闘う相手との信頼関係がないと成り立たず、ただ勝つだけではお客さんの心を動かせない。プロレスのそういうところはお笑いとも共通しているかもしれません。
 

 

<就活生の「つぶやき」コーナー>

就活生から寄せられた「つぶやき」に古坂大魔王さんからのコメントをいただきました。

 

<古坂大魔王さんチョイスの「つぶやき」>

SNSなどで他の学生が就職活動の進捗を報告しているのを見ると、自分の決断についてブレてしまうこともあって、少し苦しい時がある。

(就職プロセス調査 大学生・文系・関東)

 

 



 
おお、なるほど…。
 


 
気持ちはわかるなあ。でも、答えは簡単です。
 


 
僕、自分がSNSを使うときも決めていることがあるんですよ。「SNSに書いてあることが本当だと思うな」って。みんな、SNSにはいいことばかり書くんですよ。あるいは、思ってもいないのに「俺ってクズだ」と書いたりする。そんなのを信用していたら、キリがないです。

もうひとつ、この学生さんは同級生たちと自分を比べているけれど、海外のスーパースター、例えば、25歳のジャスティン・ビーバーと自分を比べたりはしていないと思うんですよね。なぜ比べないかというと、自分とは関係ないと思っているから。でも、自分とは関係ないのはジャスティン・ビーバーだって同級生だって同じなんですよ。

だから、ほかの学生がSNSに書いていることなんて「ああ、こんな人もいるんだな」というくらいに受け止めて、自分は自分の道を行った方がいいかなと思います。“Now is the best”ですよ。

 

――“Now is the best”ですか。

はい。「あなたの今がベストです。ベストを尽くそうよ」って言いたい。自分の今できることを精一杯やって、そのベストを更新していけばいいんです。ほかの人のベストはどうでもいいかなって僕は思います。

 

Information

古坂さん初の著書『ピコ太郎のつくりかた―今、初めて明かされる22のメガヒットの法則―』(幻冬舎)では、『PPAP』がなぜ世界的にブレイクし、「ピコ太郎」がなぜ世界で愛されるのか、その秘密を明かしている。「自己評価より他者評価」「見えないものを見せる力」「バズる3条件」などあらゆる読者に役立つヒントが満載。

 

 
※本文は2019年取材時の内容で掲載しております

取材・文/泉 彩子 撮影/刑部友康

 

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