2020.06.30

「職人」になっていたかも…!? Vol.15 俳優 藤木直人さん

さまざまな分野で活躍する有名人の方々を直撃インタビュー。

もしも今の仕事をしていなかったら、どんな職業を選んでいたかを想像していただきました。どんなお話が飛び出すでしょうか。

 

Vol.15 俳優 藤木直人さん

俳優として数々のドラマや映画に出演し、2019年度前期のNHK連続テレビ小説『なつぞら』でも主人公の父親・柴田剛男役を好演した藤木直人さん。音楽活動も精力的に行っており、デビュー20周年を迎えた19年には8枚目のオリジナルアルバムをリリースしたほか、全国10カ所11公演のライブツアーも開催しました。

そんな藤木さんがもしも俳優業や音楽活動をしていなかったら、やっていたかもしれない仕事とは?

ふじき・なおひと●1972年、千葉県出身。早稲田大学理工学部情報学科卒業。在学中の95年、映画『花より男子』でデビュー。その後も、NHK連続テレビ小説『あすか』やフジテレビ『ナースのお仕事』シリーズをはじめ数々のドラマ、映画に出演。2008年『冬の絵空』で初舞台を踏み、舞台でも活躍。日本テレビ『おしゃれイズム』や、JFN系列ラジオ『TOYOTA Athlete Beat』ではメインパーソナリティを務めるなど、活躍は多岐にわたる。19年度前期のNHK連続テレビ小説『なつぞら』では主人公の義理の父親・柴田剛男役を演じている。また、1999年にCDデビュー。音楽活動も精力的に行っており、全国ツアーでのライブ本数は200本を超える。

 

――藤木さんは大学在学中に俳優としてデビューされています。一般企業への就職を考えたことは?

 
大学に入学したときにはすでに役者かギタリストになりたくて、在学中に足がかりをつかみたいと思っていたので、就職活動はまったくしませんでした。理工学部なので、同級生の半分くらいは大学院に進学しましたね。あとは大手メーカーに就職とか…。卒業時に学校に提出する進路報告書に僕の名前は「その他」の欄に書かれていました(笑)。

 

――現在のように俳優業や音楽活動をされていなかったら、どんな仕事をされていたと思いますか?

 
うーん、どんな仕事をしていたんでしょうね。想像がつかないです。ただ、同じ作業を繰り返すのが割と苦にならない性格なので、何かものを作る仕事なんていいなあと思いますね。実際にやったことがなく、その職業の苦労を知らないので、簡単に「いいな」なんて言ってしまうんですけど…。

 

――何を作ってみたいですか?

 
パン屋さんとか、いいですね。でも、今はパン屋さんもたくさんあって競争が激しいじゃないですか。閉店してしまうパン屋さんもたくさんあるでしょうし、大変だろうなあと思います。やっぱり、パンは作るより食べる方がいいな。そもそも、パン、作ったこともないですし(笑)。
 
あとは、「You Tuber(ユーチューバー)」もいいかもしれません。

 

――では、もしも藤木さんが今の仕事をしていなかったら…。

 
「職人」にしましょう。何を作るかわからないですけど(笑)。

 
 

<就活生の「つぶやき」コーナー>

就活生から寄せられた「つぶやき」に藤木直人さんからのコメントをいただきました。

 

<藤木直人さんチョイスの「つぶやき」>

就職活動を進めるうちに自分に向いていそうな仕事や、やりたい仕事はわかってきたのですが、そのことをどうアピールしたら企業に伝わるのかがいまいち分からず、不安です。

(就職プロセス調査 大学生・理系・関東)

 

 



 
「自分に向いていそうな仕事はわかってきた」かあ…。
 


 
僕は就職をしたことがないから、役に立つことが言えるかどうかわからないんですけど…。
 
アピール以前に、「自分に向いている仕事」とか「やりたい仕事」って決め込まなくてもいいんじゃないかな。社会に出たら、新たにいろいろなことを考えたり、知らない自分を発見したりもしますから。

 

――そう思われますか?

 
例えば、僕が何かの作品に出演する時に、「自分に向いている」「やりたい」という理由でやることはありません。誰かが「この役は彼に」と僕を選んで依頼をしてくれるわけですよね。
 
会社員の方でも、「自分に向いていること」「やりたいこと」をやるってあまりないんじゃないかなと思います。ドラマの制作をやりたくてテレビ局に入社したけれど報道に配属されたとか、逆に報道志望だったのにドラマに配属されたというような人もたくさんいるでしょうし…。
 
でも、すべての経験が自分の蓄積になると僕自身は考えているので、あまり学生時代から自分のやりたいことを絞り込まない方がいいかなと思います。今の時点で考えている「自分に向いていること」というのは自分で自分を見て判断したことであって、もっと違う可能性もあるかもしれない。そういう意味では、与えられたものをやってみるというか、他者の目に委ねてみることも決して悪いことではない気がします。かといって、あまりやりたくないことをずっと続けていても、「一度きりの人生なのに」と思うところがありますし、さじ加減が難しいところですけどね。
 
あと、何かを人に伝えるときに大切なのは、相手に自分がどう映っているかを考える「客観性」かなと思います。ただ、簡単なことではないですよね 。僕なんかは客観的な自分を突きつけられる仕事をしていますけど、自分の表現を客観視するというのはなかなか難しいことだと感じています。

 

Information

2019年6月19日に、音楽デビュー20周年記念オリジナルアルバム『20th -Grown Boy-』をリリース(初回限定盤:DVD&20周年記念オリジナルグッズつき 本体価格5500円+税。写真は通常盤:本体価格3000円+税)。同年7月からは全国ライブツアー「Naohito Fujiki Live Tour ver12.0 ~20th-Grown Boy-みんなで叫ぼう!LOVE!!tour~」を開催する。「ファイナルの河口湖ステラシアター(2019年8月31日開催)は屋根が開くそうなので、いつもと違った雰囲気のライブになると思うし、月の下でピアノを弾きたい曲があるので絶対晴れてほしいです! まぁピアノは今から練習するんですけど(笑)」と藤木さん。

 
※本文は2019年取材時の内容で掲載しております

取材・文/泉 彩子 撮影/刑部友康 

 

藤木 直人さんが「一緒に働きたい人」とは?

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