2020.06.23

僕自身が「サラリーマン 山崎シゲル」になっていたかも!? Vol.14 芸人 田中 光さん

さまざまな分野で活躍する有名人の方々を直撃インタビュー。

もしも今の仕事をしていなかったら、どんな職業を選んでいたかを想像していただきました。どんなお話が飛び出すでしょうか。

 

Vol.14 芸人 田中 光さん

 

記念すべき第1回目にお話をうかがうのは、お笑い芸人の田中光さん。漫画家でもあり、代表作のコミック『サラリーマン山崎シゲル』はシリーズ累計20万部を超えています。
そんな田中さんが「お笑いの世界に入っていなかったら、やっていたかも」と教えてくれた仕事とは

たなか・ひかる●1982年生まれ。京都精華大学芸術学部版画学科中退。幼なじみとお笑いコンビ「ゼミナールキッチン」を結成し、大阪よしもとで10年間活動。2011年より活動の場を東京に移し、14年よりピン芸人に。近年は漫画家としての活動が忙しくなっており、最新作(2018年3月現在)は『カラオケ流星群』(講談社)。

 

――「想像 そうぞう 創造」ですか。あ、「サラリーマン 山崎シゲル」がこんなところに。「『サラリーマン』になっていたかも」ということでしょうか?

 

何になっていたかはわかりませんが、確実に何かモノづくりにかかわることをしていたと思います。物心ついたころから「モノを作る人になる」と心に決めていましたから。

 

僕は運動が得意ではなく、暇さえあれば絵を描いたり、工作をしているような子どもだったんですが、小学生や中学生のころって運動ができる人がモテるじゃないですか。彼らを横目に「いや、大丈夫。いずれオレの方がモテるようになるから」と思っていました。僕にとっては芸術家や研究者などモノを作る人が一番カッコ良い存在で、野球選手やサッカー選手に憧れたことがなかったんです。

 

――美大の版画学科にお入りになっていますから、お笑いの世界に入っていなかったら、版画家としてモノづくりをしていたとか…?

 

うーん、どうなんでしょう。お笑いを選んで中退したくらいですから、「俺は版画家になる!」というような感じではなかったですね。むしろ、職業としては自動車メーカーで車を作るエンジニアを目指していたかもしれないし、建築関連の仕事で家や橋を作っていたかもしれない。とにかく何か物体を作って、「コレは俺が作った」という気持ちになりたかったんでしょうね。

 

ただ、最近は思うんですよ。自分が想像力を働かせて創造をするのであれば、どんな職業も「モノづくり」だよなって。例えば、出版社に勤務して漫画の編集の仕事をしている「サラリーマン」は自分で漫画を描いているわけではないけれど、彼らの仕事がなければ、漫画は完成しないですよね。

 

――なるほど! じゃあ、田中さんがお笑い芸人になっていなかったら、「山崎シゲル」になっていた可能性もありますね。

 

いや、さすがにあんな「サラリーマン」はイヤです(笑)。

 
 

<「お悩み」相談コーナー>

就職プロセス調査の回答者から寄せられた「つぶやき」にゲストが何か言ってくれるコーナー。

 

<田中さんチョイスの「お悩み」>

就職活動が近づくにつれ、自分のやりたいことがわからなくなってきました。忙しくても、刺激的で面白い仕事をしたいという思いもありますが、「ホワイト企業」に勤めて、いい家庭を築く方が幸せになれる気もします。自分が人生の軸とするものが何かによって選択肢が変わるので、仕事に求めるもの、家庭に求めるものの両立が悩ましいです。

(就職プロセス調査 2月調査回答・大学院生・理系)

 

『人生の軸』かあ…。偉いなあ。僕なんか、学生時代は何も考えてなかったしなあ

 

 
『仕事と家庭の両立』…

 

 
僕も抱えているもんなあ、仕事と家庭の問題。東京で仕事してるけど、地元が好きという思いもあったりするし

 

うーん。ホンマ、ひとごとじゃないよなあ…

 
真面目な話、『仕事と家庭の両立』は難しい問題。僕も悩み続けていて、解決法はいまだにわからないのですが、取りあえず、『家庭』つながりで言えるのは、家は買っておいた方がいいと思います。賃貸だと家賃を払わなければいけないですから、僕のように不安定な仕事をしていると、いつまで払えるか不安で、不安で…。家さえあれば、最悪、失業してもよりどころがありますからね。まあ、ローンの支払いは残りますけど、それはそれとして(笑)

 
※本文は2018年取材時の内容で掲載しております

取材・文/泉 彩子 撮影/刑部友康 

 

 

田中 光さんが「一緒に働きたい人」とは?

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