2020.06.08

事例・データでひも解く 就職活動の不安やギモン Vol.3 志望動機、何を話せばいいの? -後編-

就職活動や就職に関するさまざまな情報が飛び交うなか、学生さんの本当の不安や悩み、ギモンは何でしょう?
前編で、「企業研究のやり方」に気づいたAさんですが、それを「どう志望動機に結びつけるか」にギモンが…。今回はこれを一緒に考えたいと思います。

 

【お話してくれたのは…】

【一緒に考えたのは…】

Vol.2 志望動機、何を話せばいいの?-前編-はこちら

 

「何をしたいか」よりも「自分がどうありたいか」を問いかけよう

 

Aさん:企業情報を深掘りする意味は分かったんですけど…そうやって深堀りした企業の情報を、どうすればうまく志望動機に結びつけることができるのでしょうか。それがとても難しくて…。
 
増本:それは、「その企業で何がしたいか」を考えようとしているからではないですか?。その前に「自分がどうありたいか」を考えるところから始めてみませんか?
 
Aさん:「自分がどうありたいか」ですか…。
 
増本:自分はどうありたいか、これからどうなりたいかを自分なりに思い描いて、そこにたどり着くためにどのような20代を過ごしたいのか、と考えてみるんです。
 
飯塚:「◯◯したい」=「Do」ではなく、「◯◯でありたい」=「Be」と考えるんですね。
 
増本:そう。私自身、学生時代に就職活動中を始めた当初は、「何がしたいか」「夢を持つにはどうすればよいか」ばかり悩んでいました。一応業界や企業も調べてみましたが、その企業で何がしたいかなんて、なかなか分かるものではありませんでした。
 
Aさん:私もです。社会に出て仕事をした経験もないので、正直、「この会社でこれがやりたい!」と熱く語れるほどのものがないんです。
 
増本:ですよね。だから、自分がどうありたいかを考えたうえで、それが実現できるのはどこだろうと考えてみたんです。まず、どうありたいかを考えるために多くの社会人にインタビューをしてまわりました。その後、こういう大人になりたいという「自分」を中心に置いて、それを実現できそうな企業を探すように切り替えたことで、企業の事業内容に自分を合わせるのではなく、自分の言葉で志望動機を語れるようになりました。
 
飯塚:自分主体に考え方を切り替えたんですね。「どうありたいか」は、自己分析の方法としても役立ちそうです。
 
増本:そうなんです。自己分析を「自分がどうありたいか考えること」と捉えると、やりやすくなると思います。それに自己分析に力を入れることは、就職活動時だけでなく、入社した会社でどのくらい頑張っていきたいかという意識にも影響をするんです。

 

増本:就業意向がある状態、つまり「この会社で働き続けたい」と思って入社した人ほど、就職活動時に自己分析や企業研究に力を入れていた傾向がありますよね。
 
飯塚:「自分がどうありたいか」を考えながら「企業の情報を深堀りする」ことで、働き続けたいと思える企業との出合いにつながる、というふうにもとれますよね。
 
Aさん:だから企業研究と並行して自己分析をすることが大事なんですね。
 
増本:そういうことだと思います。そして「自分がどうありたいか」は、他者との対話からつかめることも多いんです。「この会社で働き続けたい」と思って入社した人では、インターンシップ参加や大学のキャリア相談サービス利用に力を入れていた割合が多い。いままさに就職活動中のAさんでしたら、「働くこと」について詳しい人に相談しながら、「自分がどうありたいか」を深掘りしてみるのも良いと思います。アンケートでは大学のキャリア相談しか質問されていませんが、飯塚さんたちアドバイザーさんと対話するのも良いと思います。
 
飯塚:もちろん、私たちキャリアアドバイザーも相談に乗りますよ!
 
Aさん:よろしくお願いします。自分だけで考えずにいろんな人と話すことで、対話を通じて分かってくることも多いんですね。

 

Vol.2 志望動機、何を話せばいいの?-前編-はこちら

 

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取材・文/日笠由紀