インターンシップ

インターンシップに対する、
学生・企業・大学などの取り組みを報告

IS実施企業「内田洋行」編 〜北海学園大学 GIPより〜

 今後、一層の拡大が予測されるインターンシップ。導入する企業にとっては、プログラムの企画や運営のブラッシュアップは今後の課題となりそうです。本記事では、北海学園大学の「GIP(北海学園インターンシッププログラム)」協力企業への取材を実施。本記事では、各社の取り組みや成果についてレポートしていきます。


※取材にご協力いただいた、
管理本部 舟根 真智香氏(写真左)とオフィス事業本部 佐倉 麻恵氏

社名 株式会社内田洋行
会社情報 公共関連事業、オフィス関連事業、情報関連事業
従業員規模 3007名(2013年7月現在)※連結

同社のインターンシッププログラムの特徴

  • 全社の取り組みとして、2003年より2週間のプログラムを実施。
  • 今回取材をした北海道支店では、「オフィス事業」で学生を受け入れ。
  • 「どんな会社か」だけでなく、HPなどでは伝わりにくい「どのような仕事をしている会社か」を実際に知ってもらうことにも重点を置く。
  • 最終日に、「内田洋行に対する学生としての気付き、感じた課題」というテーマでレポート発表を課している。
  • 新入社員を受け入れるつもりで実施。新人研修用の資料などを、インターンシップ学生の受け入れ用に加工して活用している。
  • 「社会人の先輩として、学生にできる限りのことをしてあげたい」という思いでプログラムを作成。
実施の流れ
1日目
  • 臨時朝会を開き、学生の受け入れ開始を全社員に共有。あわせて学生の紹介も行う。
  • 北海道支店内の案内や、今後のカリキュラムについてオリエンテーションを実施。
  • 最終日に行う「レポート発表」に向けて課題を発表。テーマは「内田洋行に対する学生としての気付きや、感じた課題」。
  • 新人受け入れの際に使う研修資料をインターンシップ学生用に加工し、「内田洋行について」「取扱商品について」の概要説明を行う。
  • その日の研修内容について日誌記入・報告。(※毎日実施)
2日目
  • 協力会社の工場を見学。商品ができる場面を実際に見学。その後、社内で振り返りを行う。
  • 自社で用意した業界調査シートに、同業界や会社について調べた内容をまとめる。(学生自ら、規模や企業理念、ビジネスの特徴などを調べることでさまざまな発見をしてもらう)
  • 上記の内容について発表会を実施。
3日目
  • 内田洋行が取り組む販売形態や環境対策についての講座。
  • 支店にて研修体験を行う
     午前/販売形態や営業研修
     午後/デザイン研修、商材研修
4日目
  • 営業担当に同行し、実際の営業現場を体験。同行時の業務内容は営業課に任せているが、学生に議事録を取ってもらうことが多い。
5日目
  • デモキットを使用して、商品の組み立て実習を行う。
  • 実際の営業時を想定し、見積もりの実習を行う。
  • ソリューションセールス研修を実施。事例集などを用いて、課題→仮説→提案→顧客メリットなどといった、ソリューションセールスを行ううえでの基本知識を学ぶ。
6日目
  • 2日目に実施した業界調査シートを再度作成し、発表を行う。
  • 営業同行(4日目の実施と内容は同じ)
7日目
  • 営業同行の振り返りを行う。同行時に書いた議事録などを参考にレポートを作成し発表。
  • 最終日に行う発表会のための課題作成。
8日目
  • 展示会見学。
  • 最終日に行う発表会のための課題作成や、プレゼンテーションの練習。
9日目
  • レポート発表(約30分間)。全部署から集まった15人ほどの社員を前にプレゼンテーションしてもらう。その後、社員から学生への質疑応答。
  • 2週間のインターンシップの振り返りを行う。反省会や、担当者から学生へのフィードバックなど。
学生からの有益な事業アイデアが得られ、
採用プランニングの際の参考にも
 最終日に行われる課題発表の場では、学生が考えた「事業アイデア」が発表されます。学生視点のアイデアの数々は、社員には思いもよらないようなものも多く、実現可能なアイデアも得られるとのこと。インターンシップ受け入れが、社内活性につながるという声をよく聞きますが、同社でも「社員にも気付きを与えたいので、できるだけ参加してもらっています。楽しみなだけでなく、社員にとってもいい刺激になっています」(管理本部 舟根氏)とのお話がありました。
 また、参加学生とのふれあいや会話を通じて、その年の「学生の雰囲気や志向」などが分かるため、新卒採用のプランニングをする際の参考にもなるという利点もあるとのこと。新卒の採用は、年に一回のことなのでインターンシップの場で得た、学生の反応などを事前に知ることができるのは価値があることと言えそうです。
 最終日にプレゼンテーションをするというプログラムは多くの企業で見られますが、同社は、「自社についての提案」を求めるうえで必要な「情報収集や経験ができるプログラム」となっている点が参考になります。このことは、企業からするとしっかり情報収集や経験をしてもらうことで、有意義な提案を得られ刺激を受けられることに繋がります。学生からすると、短期間に多くの情報や経験を獲得することができるのはもちろん、様々な部署の仕事などを見学・体験することで一面的ではない様々な魅力を発見する機会となります。さらにプレゼンテーションの準備などの段階で「情報の整理や思考」をするといった経験にもつながるのです。


 支店の単位で、2週間のインターンシップの受け入れは非常に大変だと思いますが、学生に良い体験をさせてあげたいという思いから「学生目線に立ったプログラム設計」「社内の巻き込み」をしっかり行っておられます。参加した学生からも「働くということを実感できました」「思ってたより仕事を楽しんでるなと思いました」「見学しないとわからないことも多かった。仕事というものの捉え方や責任が自分の認識以上のものでした」といったコメントがあり、企業・学生共に得るものは大きいインターンシップになっていると感じました。

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